ヴァカップル
ヴァカンス
3匹の子猫
相対の...カ:後編

わたしの名前はルト・ミュリラー。
老人の相手は嫌い。
なんといっても頑固者なんかだともう最低。
レンストリー達の手伝いでバストゥークの老人をごまかしに来たのは良いけど
このウムバートって老人は大声で怒鳴るわ、暴れ出すわでやっとおとなしくなったと思ったら
「実はな、この前死んだばあさんの思い出の品が倉庫で眠っておってな、おぬし相手に使わせてもらえんかの。」
なんて交換条件を持ち出す始末。
「…まさかこの殊勝な老人の頼みを嫌とはいうまいな?」
いったいあなたの何処が殊勝だって!?と喉まででかかったものを我慢する
「おい、じいさん!勘弁してくれよ。」
そうそう、ディデリックのいうとおり、なんであなたの頼みを2つも3つも聞かなきゃならないの?
報酬が増えるなら別に考えてあげてもいいけどね
「ふん、散々待たせておいて、頼みの1つも聞いてくれんとはな。……今後おぬしには、一切仕事は頼まんほうが良いようじゃな。」
あっ!このじじい開き直るつもり!?
「いや、その……じいさんの頼みの1つや2つ、もちろん聞こうじゃないか! なぁ、ルトさんにスフィさん?」
へ!?ディデリックの移り気の速さにあっけにとられながらも旗色の悪さにわたしも仕方なく頷いた。
となりのミスラ、スフィもわたしに倣う。
「ただし、箱は絶対に開けないと、約束してくれ。専門家のルトさんがこう言ってるんだ。これは必ず、守ってくれよ。」
いつの間にかディデリックにわたしは絵画の専門家に仕立てられたみたい。
「しつこいのう。いいから、家についてこい!」
いい終わるより先にウムバートは踵を返し、自宅へと歩き始めていた。まったくせっかちな老人だわ
「……よし、どうやら空箱だとは気づかなかったようだな。まずは、第1関門突破だな!」
ディデリックが小声で耳打ちをしてくる。
「そうねあれだけ念を押せば、まさかじいさんも、箱を開けないと思うわ。」
適当に相槌を打ち、わたしたちは再度怒鳴りつけるウムバートの後を急いで3人で着いて行った。

思ったより大きな屋敷にたどり着き期待を膨らませつつわたし達はリビングへと案内される。
家の中を見渡したところ大した装飾品がないのは残念だったけど家捜しすれば目ぼしい物の一つや二つは見つかるかも知れないわね。
……あら、わたしったらいつもの癖でついつい変なことを考えてしまったわ。
今回はあくまでレンストリー達に恩を売るためだから仕事をするのは次の機会にしておきましょうか。
「おぬしたちのどちらかが隣の部屋でこれに着替えてきてくれんか?」
ウムバートは小さめのコッファーをスフィに手渡した。おぬしたちというのはわたしとスフィのどちらかのことだというのは明らかだわね。
おばあさんの形見の品とかいってたからさしずめドレスかなにかと思いスフィが手渡された箱を開けようとしたとき
「だめじゃ!ここではなく隣の部屋で中を見てきめるのじゃ!」
まるで赤ん坊が泣くのが仕事と同じようにこの年よりは怒鳴るのが仕事のように感じた。
機嫌を損ねても良いことなんて無いと思いわたしはスフィを連れて隣の部屋に移ることにする。

そこはリビングの半分程度の広さの部屋で家具が置いていない質素な部屋だった。
何より気になるのは箱の中身でスフィがあけたのを覗き込む。
中には予想に反して真っ黒の皮の製品が入っていた。
「なんでござる?」
スフィがソレを手に取り拡げてみると皮で出来た服のようなものだと分かる。
「ん?」
そう、服のようなもの。といっても明らかに服としての本来の機能は果たしそうにもなさそうだった。
水着?いやそれでいて恥部を隠す部分に布は無くいかがわしい服、そういった類のもののようだ。
「あら?」
その服の中からひらりと紙切れが舞い、床に落ちたそれを拾い上げてみる。
それはこの服?の着用方法を書いたものだった。
あきらかにこれは拘束衣、それ以外のなにものでもなかった。
わたしは目を丸くしているスフィと顔を見合わせる。
彼女の顔が一気に紅潮し
「怒鳴りつけてくるでござる!」
肩をいからせながら元の部屋へと向かって歩み始めた。
「ちょっ!」
そんなことをしたら絵のこともなにもかも台無しになりかねない。
言葉より先にわたしの体は動き、懐から袋に入った布切れを取り出しスフィの口元をそれで塞ぐ。
「…んっ!んんんん!?」
盗賊の77つ道具というべきものの一つで、ある溶剤をしみこませた布
睡眠効果を一瞬にして相手に与えるというものだった。
ものの数秒で彼女は力なくわたしに体を預け倒れこむ。
「悪いわね、スフィ。こういう役割はわたしには不適切なのよ」
無抵抗になったスフィの服を手早く脱がし、彼女を下着姿にする。
ブラをはずすとたわわに実った胸が露になる。
やや褐色がかった肌に不釣合いのピンク色の乳頭
眠っている人に服を着せていくことになれてないわたしは少々手間取りながらも
紙に書かれている通りに服とすべての装飾品を身に付けさせ、紙を箱の中にしまった。
「ふ〜」
ためいきひとつ、額に浮かぶ汗を拭い、今一度スフィの姿を眺める。
目隠しに口にマスク、しかしこのマスクには中央部分にぽっかりと穴が開いており口を閉じれないようにしている。
服は胸を強調するかのようなガーダーに腕を後ろ手にし、両手首に手錠ケで動かせないように固定され
足は膝立ちこそ出来るものの手首の手錠と足首にはめられているリングが鎖でつないでおり
歩くことはおろか立ち上がることすら出来ないような拘束衣だった。
「ごめんね、スフィちゃん。これも仕事と思って頑張って頂戴」
未だに睡眠中のスフィに侘びを居れ、彼女を引きずりながら隣のリビングへと戻る。


「おお」
簡単の声を上げたウムバートに対しディデリックはスフィを見て驚きの表情を浮かべていた。
そのディデリックの肩に手を置き、ウムバートはこういった。
「お前さんの男意気を見せてくれ!」
色ボケジジイがとんでもない発言をし、ディデリックの背中を押す。
「あ?いや…」
突然の成り行きに驚くのも無理は無い。
一歩間違えれば犯罪的行為にもとれる……いえ、これはりっぱな犯罪でしょ…
「ふん!やっぱりおぬしとの契約はなかったことにするかの?」
再びウムバートは契約を盾にディデリックを脅す。
たとえ他人と言えどわたしもスフィが可哀想に思えてくる。
「わかった、わかった!だが彼女の意思を確かめないとさすがにまずいだろ?」
ウムバートに問いかけるディデリック。
状況からして、スフィを起こして意見をきくみたいだけど彼女が「ハイ」なんていう訳がないのは想像に容易い。
幸い彼女は拘束衣のおかげで口が開いている。
わたしは懐から小さな丸薬を取り出し、そっと意識の失っているスフィの口へ二つ放り込んだ。
□マルコボーロ□
黒く小さな丸薬でマッディサイレドンの炭焼きに媚薬を混ぜたもの。
効果は泥酔状態にしミスラ限定の強力な催淫効果をもたらす薬品だった。別名「春のさかり」とも呼ばれている。
彼女の喉が動き嚥下するのを見届けると。口を開けさせている拘束具を外し、彼女の頬を軽く叩く。
「……んんニャ…」
一鳴きし彼女は目を覚ます。残念ながらわたしからは、目隠しのおかげでそれを確認できなかった。
「ニャニ!?」
ガチャガチャと鎖がなり、スフィは激しく体を動かした。
しかし悲しいかな、その動きは拘束されているため鎖を引っ張る程度に留まる。
「どうニャってるでござる!?」
気が動転しても仕方が無い状況下の中、わたしは彼女にことのなりゆきを簡単に説明した。

彼女の返事はわたしが想像していたものだった・。
説明を聞き終わった彼女が、わたし達に返した言葉は
「か、からだがあ、あついニャぁ…」
それもそのはず、普通なら一錠で十分に効果のある「マルコボーロ」を二つも飲ませたのだから
今の彼女はまさにさかりのついた猫、そのものに違いなかった。
「ほら、ディデリックさん。しっかりウムバートさんの、そしてスフィちゃんの期待に応えてあげてね♪」
目を丸くして呆けモードのディデリックの恰幅の良い腹を人差し指でつつく。
どうもこういう体型は好きになれない。スフィが居て助かったと、彼女に心底感謝する
「ほれ!なにをボーとしとるか!ミスラの彼女が待ちくたびれておるではないか!」
ウムバートがディデリックの尻を杖でつつき、彼を急きたてた。
彼も観念したのかスフィに近寄り、シャツを脱いでたるみきった腹を公開する。
「仕方ありません、三児の子持ちである中年男の技を、披露してさしあげましょう!」
首を左右にゴキ、ゴキと鳴らし、ズボンを脱ぎ捨て、下着を放り投げる。
まだ元気の無いソレは彼の大きなおなかに隠れ存在を確認できなかった。
「お嬢ちゃん、まずはそのかわいい口で咥えてもらうとするかな」
ディデリックはスフィを膝立ちにさせると、口元へ己のモノをなすりつける。
「…ふニャ」
目隠しのおかげで見えないスフィは舌を伸ばし、それを舐めるが手が使えないために上手く口へ運べなかった。
「ほらほら、それではいつまでたっても私の棍棒が元気になりませんよ!」
ディデリックはスフィの両胸の弾力を確かめるかのように揉みしだいていた。
「…うニャ…ニャア!」
スフィの舌が触れ、舐めるとまだ柔らかいディデリックのモノは右へ左へと逃げていた。
「まったく困ったお嬢ちゃんだ。フェラもろくにできんとは…お願いすれば口に運んであげますが?」
スフィの姿の影響か?元々の性質なのかは分からないが彼の口からサディスティックな口調がこぼれる。
「お…おチンチンくださいい…お口に…ほしいニャ…」
「チッ、チッ、チッ、。お嬢ちゃん分かってませんね?先程も言いましたがこのディデリックは三児の子持ち」
彼は目隠しで見えていないスフィ相手に人差し指を立て左右に振って見せていた。
「私のものはおチンチンなんて可愛いモノじゃないんですよ!
チンポ!そうチンポです!おチンチンなんて呼び方は二十歳までと教わりませんでしたか?」
「…ヴァカ」
わたしは額に手を当てついつい呟きを漏らす。
まさにただのオヤヂ化したディデリックだがスフィは今は色欲猫の応対を見せる。
「チ、チンポくださいい!ほしい、ほしいニャア!」
「よく言えました。ご褒美に存分に味わわせてあげましょう!」
ディデリックは萎えて元気のない自分の物をスフィの口へ咥えさせる。
彼女も手が使えないが口に入ったそれをねぶり、舐め上げ、舌先で転がす。
「ぺちゃ…….んん、ぺちゃ…りゅ…」
徐々に大きく硬くなりはじめたディデリックのモノを咥えたまま頭を前後する。
彼女の口から覗き見えるそれは先程の数倍の太さになりつつあった。
「どうですか?この巨根と罵られたディデリックの棍棒は?」
ディデリックのすでに言葉がおかしくなっていた。
称えるの間違いじゃないかと心で突っ込みを入れるものの
確かに大きさ太さは称えるものの彼の性格は罵られても当然のようだった。
「はひっ…じゅぷ…じゅる…おいし、…です…じゅぽ…」
返事をしながらもスフィはフェラチオを続けていた。
気がつかなかったが彼女もいつの間にかMモードが発動していたようだった。
「さて、そろそろ良いでしょう。お嬢ちゃんのラヴジュースをいただきますよ!」
………
そういうとディデリックはスフィの口からイチモツを抜き、彼女を床に仰向けに寝転がす。
手足を拘束され抵抗の出来ないまま彼女はディデリックのなすがままにされていた。
「おぉ、ここは大洪水だぞ!蜜があふれてるじゃないか!」
じゅるじゅるとわざとらしく音を立て、スフィの股間に顔を埋め、吸い上げる。
顔を左右に振り、舌で秘裂を舐め上げる。
「あふん!いい…いいのニャ…っ!もっともっと…ニャア!」
身動きが取れない体で鎖をガチャガチャとならし悶えるスフィ。
ディデリックの言うとおり床にしみが出来るほど、スフィの秘所からは愛液と彼の唾液が溢れていた。
スフィの股間から顔を上げたディデリックの口の周りは水に浸したかのようにベトベトに濡れていた。
「お嬢ちゃん、どこをどうしてほしいのかな?」
…….でた、中年男独特の言葉責め。
言ってる本人が恥ずかしくないものかと問い詰めたくなるフレーズ。
「…ニャア…恥ずかしいニャ…」
そしてマニュアルどおりのスフィの返答。
「どうして欲しいか言うまでお預けだな…ほしいなら言ってみなさい!」
「…うニャ…スフィの…を…舐めてほしいニャ…」
「スフィのどこか聞こえませんね…ちゃんと言いなさい!」
「あふぅん!」
ディデリックがパンパンに腫れている秘裂の上にある肉芽を指で弾いた。
見ているわたし達を忘れ二人っきりだと勘違いしているディデリックとスフィに対してため息を吐く。
わたしの後ろから食い入るように見ている老人、ウムバートの目は血走っていた。
あまり、無理をするとウムバート、貴方が逝っちゃいそうで怖いわ……
「スフィの…お…おま、んこを…舐めて……下ニャい…」
目隠しした顔を真っ赤にしてスフィは答えていた。
「よし、オヂさんがスフィにサービスしてあげよう」
ディデリックはスフィの秘裂に優美を忍び込ませ激しく抽送を繰り返す。
それもわざと水音が鳴るように工夫しながら…彼の技量がかなりのものであるのが想像できる。
「ニャ..あぁニャあ!ニャ…だ、ダメニャ…ニャンか…もれ、もれちゃうニャ!」
喘ぎ友叫びとも聞き取れる声でスフィが鳴くと、ディデリックは速度を上げ彼女を責める。
じゅぷじゅぷ…ちゅぷじゅぷ……ちゅぷちゅぷ、ちゅ、ちゃぷ
水音はしだいに大きくなりスフィの秘裂からおしっこが吹き出て床を濡らす。
「ニャアアァ…..あぁ…」
潮吹き?おしっこに見えたそれは透明で独特の匂いは発していなかった。
「いっぱいでましたね!おもらしをしたスフィにはこの棍棒でおしおきしてさしあげましょう!」
まだ言うか…
言葉をなくし、わたしはその光景に魅入っていた。
ディデリックはスフィのの秘所に己の自称棍棒をあてがい、ゆっくりとそれを彼女の中に沈めていく。
「ふニャああぁぁ」
長い喘ぎが止まると同時にディデリックのモノはスフィの中に埋没していた。
「どうだねスフィ?私の巨大棍棒の賞味は?」
「お、おいしいニャア!もっと…もっと、いっぱいほしニャ!!」
スフィは自分で腰を振りディデリックを催促する。
もちろんディデリックもそれに答えるように彼女の胸を揉みつつ腰を動かす。
「ああぁっ…ニャア!ふ、ふといニャあん!ん…ふくぅん!」
スフィの嬌声が部屋にこだましわたしの脳裏に響く。
いかに自分が興味の無い趣向の性交であっても、ココまで見せ付けられて何も感じないことはなかった。
現に腿を擦り合わせてみると自分でも分かるほどに秘所に蜜が溢れていた。
「おお、肉のヒダが吸いついて奥へ奥へ引き込まれるようだ!」
いかにも中年らしい表現でディデリックはスフィに言葉で責める。
しかし、そう言葉にされると自然とわたしも頭の中で状況を思い浮かべてしまう。
「す、すごひっ!…奥ニャ…お、くにぅ…あ、あたって..るニャア!」
二人から顔を背けても声が、そして肌がぶつかる音が、粘液の音がわたしの欲情をそそり立たせてくる。
(これ以上ここにいると…本当にヤバイわ…)
わたしの気持ちも知らずに二人は濃厚に体を交わらせる。
「ニャっ!あうぅん!あっ、あっ、ニャアっ!!」
「どうや、ええのんか?ええんか?」
ディデリックの言葉もますます変な風に変わって行く。
二人とも絶頂が近いのだろう。
息遣い、喘ぎ声共にそれを知らせていた。
「あん!ニャ…イ、イク…イっちゃ、ニャ!」
スフィはガチャガチャと鎖をならし激しく身悶えをする。
言うようにスフィは限界に達しそうだった。
「ぐぅぅ!イケっ!イって良いぞ!くぅぅ!し、締め付けが堪らん!」
語尾に力を込めディデリックは腰を強く激しく打ちつける。と同時にスフィが大きく喘いでいた。
その声でわたしは振り返り、二人の姿を遠巻きに眺める。
彼女は体を小刻みにわななかせ、自分が達したことを示していたようだった。
「イったか?……よし、私の濃い子種をたっぷりご馳走してやろう!」
悦楽の余韻にひたるスフィにお構いなしにディデリックは再び腰を律動させはじめる。
「んニャ!も、もうダメニャ!あぁん、あっ…ああぅん!…ニャア..っ!」
「ほらほら、スフィのおま…こに私のものを……っんんん!くっ!」
パン、パンと肌と肌がぶつかり合う音が響きその音が徐々に速度を増し、わたしの耳に響いていた。
「んにゃっ!!んんぅ!あっ、ああぁ!ニャアぁ!う…ムニャー!」
「い、いきますよお!!ふんっ!ふんんんっ!」
まさに最後の一突きを目いっぱいスフィの尻に腰を打ち付けるとディデリックの動きは止まった。
今まで歯を食いしばり耐えていた顔が緩み至福の表情に変わっていく。
「……終わったか…」
スフィの中からずるりとディデリックのモノが引き抜かれ、
名残惜しげに彼女の秘所からは白濁した液が糸を引いていた。
ことを最後まで見届けたわたしは足早にその場から姿を消した。
これ以上居る事は間違いなくわたしにもその毒牙が及ぶ危険性が高かったから…
それほどマルコボーロの凶悪さは熟知していた。
かってわたし自身が身を持って味わったことのある苦い思い出が頭をよぎる。
「きっとディデリックは灰になるまで催促されるわね」
ウムバートの館を後にしたわたしは一人呟いた。


わたし達がレン達と合流したのはそれから2日後のことだった。
彼らも見事にアンジェリカに絵の依頼を達成し、その絵を爺さんに渡すことによりこのクエストは完了したのだった。
「それにしても大変だったわねぇ。わたしはスフィちゃんが一緒に居てくれてたから助かったわ」
「……」
彼女は何も答えなかった。
「ま、その分報酬は余分にもらえたからいいとするか」
と、レンストリー。
わたしもそれに相槌を打ちその場はお開きとなった。
「じゃ、わたしは鏡の調査をしないといけないから、また何か変わったことがあったら連絡してちょうだいね☆」
「ああ、ルトもなにか分かったら俺たちに連絡してくれ。…あと、スフィもな」
脱力感に覆われたまま立ちんぼのスフィにレンは手を振っていた。
(ありがとね、スフィ)
心の中でそう呟きわたしは再びジュノへと戻っていった。
「それはそうとディデリックもウムバートも大丈夫だったかしら?ま、どちらともおヴァカさんだったわね」

相対の…力
相対のヴァカ END