←ミスラとまんこし隊
←ミスラとまんこし隊 第二章 - 『 異形の行進 』
バストゥークの惨劇から一夜開けた次の日。
やはり今度も逮捕されたのは犯されたミスラと同数であった。
そして隊は夜の内にグスタベルグを抜けだし、ジュノへと向かう途中であった。
「隊長。何故子ミスラを拉致したのですか?」
副官らしきタルタルが禿ガルカに質問した。
「我々はあくまでミスまんの復興を掲げ各地を回っているはずでは・・・」
「分かっている、だがジュノは他の町とはひと味違う。だからこそだ。」
禿ガルはにやりと笑みを浮かべた。
ジュノ、ル・ルデの庭。
ジュノ大公は獣人戦争の時アルタナ連合軍を結成し獣人をうち破った手腕を持つ名主である。
だが・・・・
「うおっ、おぉぉぉ・・・・」
「どうしたんだい兄さん。」
「フェ、フェレーナが、『インポには興味ない』って・・・」
すっかり落ちぶれていた。(※本編とは一切関係有りません)
「・・・まあそれはともかく、兄さんに届け物だよ。」
「うおぉおおおぉぉお・・・」
今はそれどころではないようだ。
「手紙付いてるから読むよ。・・・このたびはジュノにおいて
ミスラとまんこし隊の活動を行いたいと思います。
そのためのお許しを頂けるようお粗末ながら贈り物をしたいと思います。隊長より。」
「何!この俺が童貞を捨てきれなかった日にそんなことはゆるさん!」
「あ、贈り物は子ミスラだって。」
「な ん だ っ て !」
兄の目の色が変わり、贈り物の箱の包装を破り箱を開ける。
そこに居たのは綺麗に着飾って眠る子ミスラであった。
「どうするのさ、兄さん。」
「決まっている!許す!許してやる!」
草木も眠る丑三つ時・・・
そこはロランベリーであった。
街灯をつけ終わったミスラが出てくるのにそう時間はかからなかった。
彼女の役割は冒険者の付けなかった街灯をつけて回ること。
親衛隊の新米でありまだ名前も覚えて貰っては居ない。
それでも彼女は自らの仕事を頑張っていた。だが・・・
突如背後から巨大な拳が振り下ろされた。
不意打ちを食らった彼女はその場に倒れ伏した。
「うっ・・・」
意識がもうろうとし、動くこともできない。
そして、背後から襲ってきた不届きな輩は、
あろうことか彼女の纏う鎧を外し始めたのである。
「い・・・いやっ・・・」
これから自分が置かれるであろう状況を想像し、彼女は恐怖の声を上げた。
だが、それでも鎧は外されていく。もうろうとする意識も、
徐々にだが遠のいていった・・・
目が覚めたとき、彼女は恥部をさらけだす形で木に縛り付けられていた。
両腕は手首の所で木の枝に縛り付けられ、
脚は根に打ち込まれたくさびから伸びるロープで縛られていた。
「フフ・・・目が覚めたかね?」
目の前に居たのは男だった。
ヒゲをハヤした結構な年齢のヒュームであろうか。
暗くて分かりにくいがサブリガを履いているようだった。
「私をどうするつもり!」
ヒステリック気味に彼女は叫んだ。
「フフフ・・・挿れるだけでは脳がないのでね。しばらく眺めさせて貰うよ。」
その男はジッとコチラを見つめてくる。
そのまなざしはまるで恋人を見つめるかのように情熱的で、
そして獲物を狙うラプトルのように鋭かった。
一糸まとわぬその姿に向けられる視線に、まだ経験の浅い彼女は動揺し始める。
男の目線は乳房、恥部、腰、一点一点見つめてはこちらと目を合わせてくる。
じわじわと動揺が高まり、そして同時に・・・興奮のような感情がこみ上げてくる。
「やるなら早くやってよ!」
動揺を抑えきれず彼女はまた叫ぶ。
だがそれにすら男は反応せずコチラを見つめてくる。
動揺は徐々に恐怖へと変わり、脳とは違い体は興奮を覚える。
彼女の体は脳とは正反対に赤みを帯びていき、恥部からは潮がたれだしてきた。
「フフフ・・・そろそろ限界のようだね。」
男は着ていた衣服を脱ぎ捨て、その巨大なイチモツを取りだした。
「フフフ・・・フフフ・・・」
男は不敵な笑みを浮かべつつそのイチモツを弄ぶ。
彼女は、それがこれから自分の中に入ってくると考えると、もう正常では居られなかった。
脳の中に恐怖が広がり、それに比例し体の興奮も高まる。
「いや・・・やめて・・・やめてぇーっ!」
彼女の理性は限界を超え、体が大きくエビ反りになった。
それと同時に、彼女を見つめていた男のイチモツからも白い液体が飛び出した。
二人は、その場に崩れ落ちた。
「街中のミスラを犯す・・・よくこんなことを思いつくよ。兄さん?もう終わったみたいだよ。兄さん?」
弟が兄の部屋に入ると、そこには崩れ落ちた兄がベッドの上にあるだけだった。
「・・・どうしたんだい兄さん。」
「た・・・たまを・・・噛まれた・・・グフッ」
バストゥーク鉱山区。あの騒動からもう一日経ったあの家には、
母親が一人泣いていた。おそらくはあの夜からずっと泣いているのだろう。
机は濡れている。そんな時、ドアが開いた。
「ママ・・・」
その声は、確かに娘の物であった。
→ミスラとまんこし隊 第四章 - 『 マウラ突入 』
→ミスラとまんこし隊 最終章 - 『 凶行の果てに 』