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アリシア エル♀F6A
リマ エル♀F5B
レイナ エル♀F4A
ウィル ヒューム♂F3B
パル タルタル♂F2A
アロエ ヒューム♀F1A
場所はジュノ港の競売所横の宅配所。
街が賑わいを見せるにはまだ時間が早かった。
赤い羽根付き帽子から銀色の綺麗な長い髪を垂らしているエルヴァーン、アリシアの姿があった。
いつもならこの時間にはレイナが飛空挺乗り場に出迎えに来ているはずだが、今日はまだその姿はなかった。
昨日彼女はウィンダスの自室に戻り、昼から夜中にかけて合成依頼されている製品を仕上げていた。
指定生産品を数多くこなしてる彼女は時折できるハイクオリティ品を依頼者にサービスしてあげたりする。
その当人にとっては必要かどうかはわからないがもらえるほうの立場としては嬉しい限りである。
中にはそのまま競売にながす者もいるらしいが...
作成依頼されていた商品を顧客に手渡し、その日の売上金を宅配を使って自宅に送る手続きをしていた彼女に後ろから声がかかる
「よっ!アリシアじゃねぇか」
野太いその声の主はヒュームの男、身なりからしてみれば盗賊をしている風貌だった。
アリシアはその男に耳も貸さず、手続きを終え何事も無かったように競売所横の階段に向かって歩き始める。
そんな彼女を呼び止めるように男の右腕が彼女の左肩を強く握り締めた。アリシアは肩に走る痛みに思わず眉を寄せる。
「おい!そんなに釣れない素振りをするなよ。俺とお前のなかじゃあねぇかよ」
その男はにやりと不敵な笑みを浮かべ、アリシアの顔を下から覗き込む。
「どうだい、また俺の元に戻ってきな。お前のナイトの腕前ならいつでも大歓迎だぜ」
断るようにウィルから顔を背けるアリシア。
「リッカはいなくなって寂しいかもしれんが、退屈することはないと思うがなぁ」
その言葉に反応してアリシア目を吊り上げる、そして両手を使って彼の腕を振り解こうと力をいれたが、
力の差がありやすやすとははずすことはできなかった。
「連れねぇな〜久しぶりの再開にちったぁ愛想よくしてもいいんじゃねぇか?昔のように楽しくやろうぜ...」
くくくと喉の奥で下卑た笑いをこぼす。
アリシアの肩を掴んでいる腕にさらに力が入り、彼女は痛みで膝から崩れるようにかがみこんだ。細い目にうっすらと涙が浮かぶ。
「すまねぇすまねぇ!いつの間にか力が入りすぎちまったみてぇだ。わりぃな!」
アリシアの肩から手を離すと、悪びれた素振りは一切見せずに豪快に笑う。屈み込んだアリシアの目線に丁度一人のタルタルの顔があった。
「アリシアって確かリッカの恋人だったよね?違ったっけ?」
そう言いながら手の届く範囲にあるアリシアの長い耳を面白半分でつまんでみた。次の瞬間そのタルタルの両脚は宙に浮き上がることになった。
「く....!くるしいっ!!」
アリシアはタルタルの首根っこを掴んで彼を持ち上げていた。歯をかみ締め、顔は真っ赤に、普段は冷静な彼女が染め怒りの色が現れていた。
「こっ殺されるっ!ウィル助けて!!」
タルタルは必死に抵抗しながら盗賊に助けを求める。ウィルと呼ばれた盗賊はアリシアの肩に手を廻して長い耳に口を近づけそっと呟いた。
「リッカの事探してんだろ?なんなら居場所を教えてやってもいいぜ...」
驚きのあまりアリシアの目は見開かれ、タルタルを掴んでいた手から力が抜け彼は高い場所から尻餅をつきその場に座り込んだ。
アリシアはウィルの襟を掴むとまっすぐに彼の目を見つめた。ウィルは不敵な笑みを浮かべるとアリシアの顎に軽く手を当て
「交換条件だ。今日一日、俺たちを楽しませてくれたら教えてやっても良いぜ...」お前しだいだがな」
そういうとウィルはアリシアに口付けを迫ってくる。彼女はそれを首をそむけて回避したが、
「リッカは今も元気にしてるのかなぁ?」
悪戯っぽく笑いながら足元のタルタルが呟き、その言葉を聞いてアリシアの頭の中にリッカの笑顔が鮮明に浮かび上がった。
「どうするんだい?お前が嫌ならこの話は無かったことにするがなぁ」
もう一度アシリアの顎に添えられたウィルの手に力がこもりそっぽを向いていた彼女と対面する。
しばらく沈黙が続き、ジュノ港の競売所の中で彼女はそっと目を閉じ男と接吻を交わした。
「交渉成立と受け取っていいわけだな?」
ウィルはアリシアから唇を離すと確認を求めた。それに大してアリシアはこくりと頷く。
「本当にお前言葉しゃべれなくなっちまったのか?透き通るような声が聞けないと思うとちょっと残念だな」
そういわれても人形のように顔色一つ変えずにアリシアはウィルを見つめていた。見つめるというより睨み付けていたのだが...
「そう怖い顔すんなって、じゃあ俺のモグハウスまで来てもらうがその前にだな.....」
ウィルはじろじろとアリシアを目で物色する。
「とりあえずこの薬を飲んでから履いてる物を脱いでこっちに渡してもらおうか」
ウィルは懐からハイポーションに似た容器を取り出すと蓋を開け、アリシアに差し出した。
彼女は匂いをかいだあと躊躇することなくその薬品を飲み干す。
何の薬か分からないが相手が相手だけにおそらく媚薬かその類のものと彼女は予想していた。
周囲を見渡すとまだ朝方のためか人通りが少なくアリシアたちを気にする人は居なかった。
そのことを確認するとアリシアはためらいもなくワーロックタイツに手をかけさっと脱ぐとそれをウィルに手渡す。
「その下もだ」
ぶっきらぼうに言い捨てるとアリシアは視線を下に向け同じように手早く下着を脱ぎ、ウィルにそれを渡した。
「うわっ!朝から刺激強すぎ!」
タルタルの声が聞こえる。容姿こそ子供のように見えるが実際はタルタル族の仲では立派な大人だった。
そいつはアリシアの膝の少し上の高さぐらいしか背がなくそこから彼女を見上げ冷やかしの声をあげていた。
「パルうるさいぞ!馬鹿なことばっかり言ってると置いていくぞ」
ウィルはそのタルタルに言葉を浴びせると、アリシアの肩を抱きモグハウスへと向かって歩いていった。
異変が起きたのは上層からルルデの庭への階段を上がっていくところだった。アリシア自身体の異変に気付きその歩みを著しく低下させた。
体の奥が熱くなるとかそういった変化ではなく、異常なまでの尿意を感じだし額からは汗がにじみ出てきだしていた。
「どうした?アリシア。俺のモグハウスはルルデの庭から行くんだがな〜もう少しだから頑張れよ」
心配そうにウィルがアリシアの顔を下から覗き込む。ウィルのその顔にはニマニマと嫌らしい笑みを浮かべ彼女の苦痛に耐える表情を楽しんでいた。
「変なものでも食べておなかが痛いんじゃないの〜?」
妙に間延びした口調でパルがアリシアの足元をちょろちょろと駆け回る。そんな二人を横に唇をかみ締めながら彼女はわずかずつ歩を進めていく。
珠のような汗が額に大量に溢れ、やっとの思いで一向はルルデのモグハウスへ通じるエレベータの前へと到着した。
「あっごめん!」
エレベータの到着を待っているとパルが体ごとアリシアの両脚に向かって体当たりをしてきて、アリシアは前の方に向かって倒れこんでしまう。
とっさに股間をタバードで隠し、彼女は自分の人差し指の二間接の辺りを噛みながら必死の思いで立ち上がりエレベータを待った。
尿意も限界に近く小刻みに体が震えていた。
と、そこへ後ろのほうから女性の声がしてアリシアの肩にそっと叩く。
「アリシアさん!」
視線をその声の主に向けると、ヒュームの女性で記憶にあるのは以前エラントプラウンドを名前入りで作成依頼をしてきた人物だった。
「その節はどうも」
その娘はぺこりと頭をさげる。名前はアロエ。
アリシアも答えようとするが浮かべる顔には引きつった笑顔しか今は出せなかった。
「どうかしたんですか?すっごい汗ですよ!体調でも悪いんですか?」
アリシアに心配そうに近寄ってきていろいろと訪ねてくる。その言葉の半分も聞き取れずアリシアは手で彼女を制する。
やがてエレベータが到着しウィルとパル、アリシアそしてアロエの4人が狭い部屋の中に入った。
静かな音をたてエレベータは下降し始める。
アリシアはアロエとウィルに両脇を抱えられるような形で、顔は俯き、額に汗を浮かべていた。
アロエは丁寧にハンカチでその汗を拭う。
「おい...大丈夫か?」
笑いを含んだその声と同時にウィルはアリシアの下腹部に手を添えそれに力を強く込めた。
アリシアは身を捩じらせ、足が激しく震えると次の瞬間、腿を伝って液体がこぼれてくる。
「お?」
嬉々とした声をあげるウィン。
彼女はとたんにその場に座り込む。
あっという間に3人が見守る中アリシアを中心に黄色の水溜りが出来上がり、それが広がっていった。
狭いエレベータの中でその光景の中、男2人の笑い声が響いていた。
パルとウィルに誘導されアリシアはウィルのモグハウスへと到着する。
男は部屋に着くと肩に廻していた手に力を込めアリシアを床に投げ捨てる。倒れた彼女の髪を乱暴に掴み、ウィルは自分の下腹部へと顔を誘導する。
「ねんねじゃあるまいし、わかるだろ?」
これからのことを想像してかウィルの顔はニマニマといやらしい笑顔が絶えないでいた。
アリシアは彼の言おうとすることを察し、彼のズボンへと手をかけゆっくりと膝の辺りまでそれをずらし同じように続いて下着も腰からずり下ろす。
露になった彼の一物はうなだれているようにまだ元気はなくアリシアは両手にすくい、
一瞬ためらった素振りを見せるが小さなソレに舌を這わせていった。
仁王立ちのまま見下ろすウィル。その横で事の成り行きを楽しそうに目を輝かせてパルが一部始終を見守っていた。
「ちゅぱ...ちゃぷ....ちゅ...」
部屋の中をただ淫猥な音が響き渡る。
まだ小さいウィルの物を口に含み舌で転がし、下にある袋を片方口に含んでは強弱をつけて吸い込み、色々な動きで彼を楽しませた。
隣で暇をもてあましていたパルが一生懸命奉仕しているアリシアに近寄り
彼女のつけているワーロックタバードのボタンを一つ、また一つと外していった。
「なかなかのもんじゃねぇか..」
ウィルが呟く。彼の一物はアリシアの愛撫をうけ、徐々に元気をつけていき彼女の口を持て余すほどになっていた。
ウィルのそれはアリシアの唾液が大量に付着し、薄い暗い光のなか不気味に光っていた。
悪戯者のパルがボタンを全て外すと、はらりとタバードの前がはだけ小振りな彼女の胸が外の空気に触れる。
「小さいおっぱいだな〜まるでタルタルと変わらないじゃないか」
ケラケラとパルが笑うが彼女は気にとめず、滑りやすくなったウィルのそれを首を前後して快感を与えていく。
徐々にスピードを早め部屋の中にねちゃねちゃという音がこだましている。
できれば口で終わらせたい...と思っている彼女の行為もウィルの手によって静止させられてしまう。
「もういいぜ〜」
見上げた彼女にはウィルのその顔がとても恐ろしいものに映っていた。
背筋にぞくっと寒気を感じるのもつかの間彼女はウィルに覆いかぶさられ床に倒れこむ。
ためらいもなくウィルは自分の一物をアリシアの秘所にあてがうと一気に奥まで貫いていった。
反射的に彼女は背中を仰け反らせ痛みを訴える。
それもそのはずアリシアの秘所まだ濡れておらず唯一ウィルの一物についている彼女の唾液だけが
潤滑油になる程度で擦れるような激しい痛みを感じ苦痛に顔を歪ませていた。
必死に哀願の眼差しを送るアリシアを見てウィルはより一層腰を強く打ちつけスピードを上げていった。
「そういう表情いいぜ〜、たまんねぇ!お前もなんだかんだ言いながら濡れてきてんじゃねぇか?」
ウィルの言うとおりアリシアの秘所からは徐々にじゅぷじゅぷと言う音が聞こえ彼女の愛液が滴ってきていた。
しかしそれは快感を得てではなく自分自身を守るために愛液を分泌させてるだけだった。
苦痛からは一切開放するめどがたたず、彼女は歯を食いしばり必死に耐えていた。
早く悪夢が終わって欲しい、そう願いながら...
やがてウィルは自分の限界が近づいたように激しく腰を打ちつけ彼女の中にありったけの精をぶちまけた。
2度3度彼女の中で大きく爆ぜると荒い息の中アリシアは安堵のため息を吐く。開放される...
ウィルはずるりとソレを引き抜くと彼女の中から白濁した液がどろっと流れ落ちる。
まだ元気のなくならないそれを彼女の顔に持っていくとアリシアは生臭い匂いを我慢しながら口に含んだ。
と同時に部屋の扉が開き3人の男が姿を現す。ヒュームとエルヴァーンが2名
ウィルの一物を口に咥えたまま驚愕の表情で彼を見上げる。不適な笑みを口の端に浮かべながら彼は
「最初に言ったろ?今日一日、俺たちを楽しませてくれたらってな!」
彼女にとってとてつもなく長く辛い一日が今始まった。悪夢はまだ終わらない..
今何人目だろうか?彼女の記憶していたのは8人目までだった。ウィルとその後に入ってきた3人がそれぞれ2回ずつ。
その3人のうちのヒュームが3度目の精を放ったときに、また部屋に2人現れ、その後新たに3人
合計10人の男達がウィルとパルを除き代わる代わる彼女を犯し続けていた。
順番などなくやりたいものが好き勝手に彼女の中に精を放っていた。膣の中だけでなく顔に髪に衣服に男達が放つ白濁の液が彼女を汚していた。
そんな中時折彼女も望まずながらも絶頂を迎えていた。どんなに我慢していてもこの人数を相手にしては否が応でも絶頂は襲ってくる。
その度に悔しさのあまり顔を歪める。それをウィルは数えており見透かされているようで屈辱のあまり逃げ出したくなっていた。
そんな彼女をなだめるのが時折鮮明に蘇るリッカのくったくのない笑顔。
もう一度彼女に会いたい一心でここに踏みとどまらせた。
「またイッたか。これで9回目だな、そろそろ限界か?」
少なくても彼女の膣は20回は犯されていた。最初はそうでもなかったが今では一人終える毎に1度は絶頂に導かれていく。
自分の体を恨みながらも、耐えるしか出来ないこの時間が早く去って欲しいと願ってやまなかった。
窓から漏れてくる光が彼女に夕方だということだけを伝えてくれる。
「俺、こいつに名前入りの服つくってもらったんだけどな」
アリシアに挿入しながら一人の男が呟く。今の彼女にはいつもの気品は感じられずただ精奴隷として体を蹂躙されていた。
その男も果て、同時にアリシアも絶頂を迎えていた。下腹部が痙攣する...くやしい...その思いで唇を噛み締め、目を伏せる。
そんな彼女に最初の一度目以外ずっと傍観していたウィルが近づいてきていた。
彼女の体を転がしうつ伏せにし他のものに手を押さえるように言い放つ。
力なく無抵抗のアリシアのお尻を持ち上げると両手で臀部を開くようにする。
尻肉を分けられその奥から小さくすぼまっている菊門をみてウィルは鼻を鳴らした。
アリシアは彼の意図を察し、必死の抵抗を試みるが手はがっちりと押さえつけられており小さくお尻を動かす程度だった。
「なんだ?こっちはリッカに教育してもらわなかったのか?」
そういってウィルは人差し指を彼女の菊門にあてがい力を込めて挿入する、が抵抗がきつくそうやすやすとは入っていかなかった。
「ちぃ」
不満気に舌打ちをすると、彼女の膣の中に指を入れ溢れている精液と愛液がまざったものを
指に掬うと菊門の周りをべとべとになるまで塗り、再度指の挿入を試みた。
彼女の抵抗も空しく今度は若干の抵抗こそあったものの深々とアナルへと指は侵入していった。
そして右手と左手の人差し指を挿入させるとアナルを広げるように抉じ開けた。
アリシアはいやいやと首を振っているが、その行為は残忍ウィルの性欲を増すだけの行為にしかならなかった。
ウィルは彼女の菊門に一物をあてがうと最初と同じように一切ためらうことなく彼女を打ち貫いた。
全身で痛みを訴えようとするが屈強な男が彼女を押さえ込み焼け火鉢を押し付けられたような痛みを涙を流しながら耐え続けた。
周りの男達がざわついているがまったく何を言ってるかは彼女に聞き取れなかった。
歯を食いしばって耐えることもできずに彼女は喉の奥から「かはっかはっ」と空気をひねり出すかのように、ウィルから送られる痛みに応じていた。
「じきによくなるってもんさ...にしても締まるな!きつ過ぎるぐらいだぜ」
満足げな表情のウィル。腰を打ち付けるピッチを早め痛みに苦しむアリシアを見ながら悦に浸っていた。
彼は動きを止めるとアリシアに覆いかぶさるように抱きつきそのまま両脇の下から腕を廻し、
羽交い絞めのような体勢をとると自分が下のようになるようにごろんと横に転がった。
ウィルが下敷きになりアリシアは仰向けに天井と体面する格好になる。今の彼女の顔はくしゃくしゃに涙で濡れていた。
男達はそんな彼女をみて嘲笑う。中には大声で笑っているものもいたが、今の彼女は早くこの状況を打開したかった。
体に走る痛み以上に、彼女のプライドが酷く傷ついていた。鎖のように強い意志が張り詰めそれも限界に達しかけていた。
「おい、前が空いてるだろ。誰か入れてやれよ」
ウィルのソレは相変わらずアリシアのアナルに深々と刺さっており、笑いを含みながら男達に言い放った。
男達の中でもやや大柄なエルヴァーンが名乗りをあげアリシアの上に重なるようにして膣に一物を挿入していった。
「おぉ!お前のモノが肉壁一枚隔てて感じ取れるぜ」
二人の男は容赦なく前と後ろから責めたて、ほぼ同時に彼女の中で果てた。すでにどろどろに溢れている膣の中と直腸内に精液が放出される。
果てたエルヴァーンの男はアリシアから離れるとウィルも彼女を横に転がしアナルから一物を引き抜いた。
痛みでなのか屈辱からか彼女の目からは止め処なく涙が溢れていた。
その姿をみてウィルは不適な笑みを浮かべながらさらに新たなる楽しみを考えた。
「好きな奴はケツでいけるって聞くが...どうだこいつをケツでイカせれたら10万ギルだそうじゃないか」
男達は歓喜の声を上げ、床に倒れこんでいるアリシアをまるでオモチャのように再び犯し始めた。今度は膣ではなく...
どれぐらいの時間が過ぎたか検討がつかなかった。
ウィルの提案で男達はしばらく彼女のアナルを犯し続けていたが、それにも飽き同時に膣にも挿入し口にもいきり立ったものを咥えさせていた。
アリシアはアナルだけでは頂点を迎えはしなかったが同時に犯されている膣ではその後何度も昇りつめていた。
その度に自分の体を呪い悔しさに身もだえする。
ウィルに視線を向けると、彼はさも満足そうな顔をしていた。
絶頂をむかえると他の男達には気が付かれなくてもこの男だけはそれを見抜いているようだった。
アリシアにとっては地獄のような宴もウィルによってその終焉を迎えた。男達も服装を整えると満足気に各々帰路についていった。
パルは彼女と交わることはなかったが最後までウィルの部屋に残り事の一部始終を眺めていた。
そんな彼も部屋を去り、残ったのはウィルとアリシアだけになった。
「どうだ?満足したか」
嘲笑いながらウィルは彼女に言い放つ。その顔を見ることなく床に横たわっていた彼女は立ち上がろうとしていた。
心身共に極度の疲労を感じ、立ち上がるその素振りもどこか危なげにすぐにでも倒れそうだった。
彼女の鎖のように堅く強いプライドは今は粉々に砕かれ、普段溢れる気品の欠片も今はまったく感じ取ることが出来なかった。
「あいつらも満足したみたいだし約束だな...リッカの居場所か?あいつなら今バストゥークでミスリル銃士に志願しているそうだ」
そういいながらウィルはアリシアの肩に手を廻す。
「なんならリッカと一緒にまたここで遊んでやってもいいぜ?」
言ったとたん彼の頬に強烈な平手打ちが飛ぶ。アリシアはウィルを睨み彼の手を振り払うとよろけながらも部屋を後にした。
夜のジュノ、ルルデの庭をアリシアは歩いていた。
今にも倒れそうになりながら服ははだけ、髪や顔もちろん服にも男の精液が付着しておりそれは時間が経っているため固まっていた。
彼女が通る道を大げさに人は避け、道を譲った。見るからに彼女が今まで何をされていたかを感じ取れるからだ。
誰の手を借りるでもなく彼女は自分の部屋へと向かって歩き続けた。その目には復習の炎を携えながら...
部屋の中にテーブルに突っ伏したまま寝ているレイナが居た。
テーブルの上には豪華な食事が数多く並べられている。
調理後数時間経ってしまっているのか、そのどれもがみるからに冷め切ってしまっているようだった。
部屋の扉がガチャリと音を立てて開かれる。アリシアの帰宅だった。
同時にレイナは目を覚まし頭を持ち上げ目をこすりながら呟く
「もぉ〜おねぇさまったら...折角レイナが腕によりをかけて作った料理が冷めちゃ...」
レイナが声をかけると、姿を現したアリシアは部屋の中に倒れこんだ。
「お姉様!」
体を投げ出したように倒れ込んでいる彼女に駆け寄り座り込んで抱き起こした。
そのときに独特の匂いがレイナの鼻を突く。
「これって...」
思わず声をあげる。
アリシアのいたるところに男の精液と思えるものが付着し、数多くの男達に陵辱された痕跡が見て取れた。
「だ、だれがこんなことを...」
問いかけてもいつもどおり返事はない。
アリシアはレイナにしがみつくようにその大きな胸に顔を埋め、肩が奮え、口から微かに嗚咽が漏れていた。
いつもと違ってとても弱々しくその姿が映り、存在が小さく思えた。
レイナはそんな彼女の両手にそっと手を重ね、狭く感じる肩に手を添えた。
「お姉様...」
アリシアの気持ちを落着かせるように優しく手をなぞり、肩を撫ぜた。
静寂が続いた部屋に
「...リッカ...」
アリシアがとても小さな声で呟く。レイナはソレが人の名前でどんな人物かすぐに頭に浮かんだ。
以前ウィンにあるアリシアのモグハウスに招待されたときに、壁に掛けられていた2人の女性の肖像画。
1人はアリシアでガラント装備一式に身をまとった凛とした印象を受け、
その隣にふてぶてしいポーズで鎌を構えたミスラの女性、肖像画の隅に書かれた文字「Arishia&Rikkα」
リッカとはその人物に違いない...彼女は瞬時に察知する。
そして時が一瞬止まった...
最愛の人から初めて聞いた声がよりによって自分の名前でなくほかの女性であったことにショックを受け
彼女の肩に廻していた手も両手に添えていた手も力なくその場から離れて入った。
アリシアは咄嗟にレイナの頭を抱き込み力強く抱き締めた。
「ごめん...レイナ....ごめん...」
弱々しいアリシアの声が部屋に響く。
レイナはそれに答えるように抱き締められている頭を左右に振った。
→水音のある晩餐
→ナイトメアメモリーズ:前編
→ナイトメアメモリーズ:後編
→失ったものの大きさ