ベルーシxジール
ベルーシxジール2

ジール:ミスラF5a
ベルーシ:F7a
アン:ミスラF7b


「まいったなぁ・・・」
一人のミスラがはぁ、とため息をつく。
彼女の名はアン。
ビビキー湾を運行するマナクリッパーの経営を
一任されているミスラだった。
今日は休暇を利用してウィンダスへと帰省していた。
「赤字、赤字、赤字かあ、いやんなっちゃうね、もう。」
橋のような縁側のような、ウィンダス独自の通路の上に
腰掛けながら、呟いた。
マナクリッパー遊覧船は当初、観光名所としての
目的のために一般公開されることとなったのだが・・・
困ったことに初日から、予想してた売り上げの
半分にも満たなかったのだった。
チケット代を安く設定して、人を呼び込もうとした
目論見は見事に失敗したのであった。
「あ〜あぁ・・・どうすればいいやら。」

数刻して・・・。

陽が落ちかけていたその時、目の前の魔光花から
淡い光りが灯される。

「・・・これだ!」

彼女はとっておきの名案を閃いた。


ジュノのモグハウス内の床に座り、武器の手入れをする
ベルーシ。
漆黒の大鎌の刃の部分を丁寧に磨き、血を拭っている。
じーっと目をこらして見つめては、また磨き始める。
そんなベルーシの様子を見つめる私。
椅子に腰掛け、頬杖をつき、何も喋らない。
キュッキュッと布が刃をみがく音が絶え間なく続く。
「ねぇ ベルーシ」
「なんだい。」
「それ、ずっとやってて飽きない?」
私はつまらそうにベルーシに聞いたが、感情のこもらない声で、
「飽きないよ。」
と、返されただけだった。
「私が飽きたんだけど・・・。」
口を尖らせてふてくされる。
「自分の部屋に帰ればいいのに。何で僕の部屋に来るんだい?」
「そりゃアンタに話があるからに決まってるでしょうが。」
眉をしかめ、苛立ちを言葉に含める。
ベルーシは何故、私が不機嫌なのかに気付いていない。
「私よりも自分の鎌に夢中なんだから、話しかけ辛いって。」
はっ、と気付き照れたように、頭に手をやる。
「ごめんごめん、一体何の話だい、ジール?」
私は少年のように微笑み、ベルーシに語り出す。

粉のような砂が風と共に舞い、そして彼方へと運んでゆく。
石灰のような地表。
全体的に丸みを帯びた地形だ。
時折生えている植物は枯れ木のように細々としている。
私とベルーシはビビキー湾に来ていた。
事の発端は、私がベルーシに持ちかけた話からだった。

「この前ウィンに帰った時にさ、ふらっと釣りギルドに立ち寄ったのよ。」
「うん、ジールは魚好きだしね。それで?」
「別に食べる目的じゃなくて・・まぁいいや、そこでギルドのタルが面白いこと教えてくれたのよ。」
「へぇ、どんな?」
「最近冒険者に開放されたビビキー湾、あるでしょ?」
「うん」
「そこの遊覧船のマナクリッパー、新しい企画を始めたんだってさ。」
「どんな企画?」
「カップル限定、無人島貸し切りツアーだってさ!しかも値段は格安の一組3000ギルだって!」
「・・・ジール、行きたい?」
「もちろんだよ!」

ビビキー湾の地図を片手に、南下してゆく。
しばらくすると、簡単な橋を取り付けた港が見えてきた。
釣りギルドと、そこらに生息しているエフトが目印だ。
そしてその港には筏のような変わった形の船が停泊している。
「相変わらず人が居ないね。」
ベルーシがぽつりとつぶやく。
釣りギルドの店員は大きな欠伸をしている。
「ま、まあいいから。とにかく行こう。」
私はベルーシの手を引き、緩い斜面を駆けおりていった。

「いらっしゃいまーしー、よーこそマナクリッパーへー」
間の抜けたチケットの売り子は相変わらずだ、と感じた。
「あのさ、最近出来たカップル限定の新しいツアーってのをお願いしたいんだけど・・・」
私のその言葉を聞いた瞬間、売り子の耳がピンと立つ。
「ありがと〜ございますぅ〜、企画始めてはや三日目・・・お客様が記念すべき第一組目のカップル様でずぅぅ〜〜」
語尾の方を喋っている時には、既に売り子がぼろ泣きしていた。
「ちょ、ちょっと・・・」
私の手をぎゅうぅと握り締めてくる。
「新しい企画立てたのに、お客様はこないし、主任はいつも怒るし、も〜大変でじだぁぁぁ」
「内部事情はもう解ったから・・・カップル一枚、3000ギル。」ベルーシが金貨の入った麻袋を渡す。
「ありがとぉございますぅ、チケットをどうぞ〜」
私とベルーシは涙のあとのついたチケットを二枚受け取り、
マナクリッパーへと足を運んだ。

「本日はプルゴノルゴ一泊二日の旅をご利用頂き、まことにありがとーございます。」

たどたどしい口調で挨拶するミスラ。
売り子曰く『主任』とのことだ。
「なんと言っても、この世の楽園、プルゴノルゴ島は人の手がほとんどつけられておらずー、自然がそのまま残された、リゾートにうってつけの島でございます。」
私の隣に座ったベルーシはその話に、うんうんと頷いている。
「つきましてはー、お客様のリゾートをより快適にするためにー、マナクリッパー経営を任されているワタクシこと、アン・シャンリー主任がガイドいたします、よろしくお願いしまーす。」
話を終え、ぺこりとお辞儀をするアン。
ぱちぱちと拍手をするベルーシ。
「ではー、ワタクシはマナクリッパーの運転手ですのでー、プルゴノルゴ島に到着するまでゆっくり船の旅を、お楽しみくださいましー。」
そう言い終えると、そそくさとマナクリッパーの運転席(?)へと入っていった。
「・・・だいじょぶかな?」
私は不安を感じながらも、ミンダルシア大陸を見送った。

どこまでも広く青い空に、美しい海。
爽やかな風が頬を撫で、鼻腔に潮の香りを運ぶ。
「綺麗なものだ。」
ベルーシは何処までも続く海を見つめている。
カザムの海も綺麗だったが、ビビキーの海の方が綺麗だ。
透明感があり、涼しげで爽やかで、心を洗われるように感じる。
「ほら、ジール。向こうでイルカが跳ねているよ。」
ベルーシの指さす方を見る。
「わっ、本当だ!」
二頭のイルカが、まるでレースしているかのように泳いでいた。
そして時折水面から上がってきて、跳んでいる。
しばしイルカの泳ぎを見続け、時を忘れた。
いつの間にかベルーシは私の手を握り、私は身体を預けていた。

「そろそろ着きますよー、この世の楽園プルゴノルゴでーす」

私達は段々近づいてくる陸地を見つめていた。

そこは確かに、何もない島だった。
岩と山と植物・・・そして砂。
船着き場を作ってあること以外は、本当に自然そのものだ。
心地よい小波が、心癒す旋律となる。
「すごい、ヴァナディールにもまだこんな所があったんだ・・・」
私は口を半開きにして、辺りを見回す。
エメラルドグリーンの海が、陽を返し眩しい。
「ワタクシはお客様のお食事の用意やらなにやらしますので、島内はご自由に探検してください」
マナクリッパーの船室から荷物を取り出し勤しむアン。
「よろしかったら、水着や替えの下着もあるので、海水浴もどうぞー」
「水着と下着、男女ぶん!」
すかさず要求した。
「はい、どうぞー」
アンからちょっときわどい水着と下着を渡される。
「ベルーシ! 泳ぎにいこう!」
返事の前に、私はベルーシの手を引き、駆け出した。

「陽が沈む前には、またここに戻ってきてくださいねー」

既に遠くへと駆けていったジールへと叫んだ。
ミスラの耳なら聞こえただろうと、アンは安心した。
テントを建て、寝床をつくる。
メープルテーブルを持ってきて、イスも並べる。
長い木の棒を埋め、頂上に貝を置き、火を灯せばランプの代用。
食器類の確認、水の確認、そして食材の確認。
不意にアンは口をおさえて笑い出す。

「ヤグードドリンク、マウラのにんにく、魔光花、龍の血、そして龍の肉をちょっぴり、と。」

ニヒヒヒヒ、と不気味に笑いながら夜に備えての支度をしていた。

すっかり遊び疲れた私とベルーシは、言われた通り陽の沈む前に船着き場のある砂浜へと帰ってきた。
すると、とても良い香りがする。
そこにはしっかりと、夕飯の支度が整っていた。
美味しそうなステーキ、肉の香りが香ばしい串焼き、食欲をそそる香りの貝の壷焼、等。
どれも美味しそうなものばかりだった。
私は思わず喉が鳴る。
「お楽しみ頂けました? さぞかしお腹も空いていらっしゃるでしょー。」
ベルーシが照れるように笑う。
「ええ、もうペコペコですよ。」
その言葉にアンはにっこりと微笑み、
「ささっ、どうぞお召し上がりください!腕をふるっての料理です、味は調理ギルドのオスミつきですよ!」
「やったね!いただきまぁす!」
私とベルーシは席につくや否や、テーブルの上の豪華な食事に手を伸ばした。
アンのニヤニヤとした不敵な笑みに気付かずに。

私達が食事を終えるのは三十分とかからなかった。
冒険者は基本的に早食いだが、遊び疲れた冒険者はもっと早食いと言うことを知った。
夜も更け、食後の酒気を含んだジュースを飲み、私達は寝床についた。
今日の感想を話し合いたかったが、流石にベルーシも疲れている。
二人一緒にぐっすり寝て、帰りの船でゆっくり語り合う事にした。

・・・しばらくして、私は妙な感覚に包まれ、目を覚ました。
酒のせいではない。
頭がボーッとして、それでいて熱っぽいのだ。
内部からの、じっとりとした汗をかく。
「ん・・・・」
気持ち悪さから、思わず瞼を開く。
「うっ、ぐっ・・・」
ベルーシもそうなのか、呻き声を出している。
「ベルーシ・・なんか妙に暑くない?」
彼の方を見ると、身体を丸めてうずくまっているようだった。
「ぐっ・・・・く、苦しい。」
「えっ!?」
上体を起こし、ベルーシの様子を調べるべく、手を伸ばす。
肩を掴み、身体を動かし、仰向けにさせる。
「あっ・・・。」
腰の上にかけていた布の所が、ピンと立っていた。
「いやだ、もう・・・まだヤリたりないの?」
私は顔から火が出たかのように熱くなった。
「ち、違うよ、張り詰めすぎて、痛いんだ。」
えっ、と驚く。

「ああっお客様っ、如何されました?」

私は予想だにしなかったアンの声に、心臓が飛び上がった。

テントを覗くガイドのアン。
「いや、その、何でもないから、早く向こう行ってよ!」
つい大きな声で叫んでしまった。
しかしアンはひるまない。
「でもお客様、何でもないワケないのです」
疑問の眼差しをアンに向ける。
「精力絶倫の薬で有名な、龍の血と肉を食べたうえに、催淫性の高い魔光花の密入りジュースをたっぷり飲んだのですから。何ともないほうがおかしいワケなのです。」
「な、なんだって!? 何でそんなことを!?」
「このツアーは恋人同士が、より激しく愛し合ってもらうのが本当の目的ですから。」
「な、なんていう大きなお世話を・・・。」
「そんなことより、ほらほらお客様ぁ。」
アンに促され、ベルーシのほうを見る。
はぁはぁと切なそうな声をもらしている。
「彼氏さんの方がよくお肉を食べていましたからねー、貴方より効果が強いんですねー」
「ベ、ベルーシ!」
「ジール・・ぐっ、ぐるしい・・・。」
歯を食いしばり、もがきうめいている。
楽しそうに、嬉しそうに微笑むアン。
「ど、どうすればいいのさ!?」
「ニヒヒ、お客様ってば、もう解ってらっしゃるのにぃ。
『ヤリたりないの?』って聞く仲でしょー?」
その言葉にしばらく凍り付き、

「ベルーシ、いま楽にしてあげるから・・・。」

私は下着を脱ぎ、もがくベルーシの服を脱がせた。

硬化して微動だにしない。
腹にくっつくのではないかと思う位直立している。
きゅっと握ると、とてつもなく硬く、熱くなっていた。
「あぐっ・・・。」
ベルーシが呻く。
直立しすぎてくわえにくいため、両手を添えて、少しモノを起こさせる。
先端を舌先でつつき、丹念に嘗め、口に含む。
「・・・・あっ・・・。」
ベルーシから吐息がもれる。
快感で苦しみが和らいだらしいので少し安心した。
唾液をよく塗り付け、首を前後に動かし、フェラチオを始める。
出来るだけ早く苦しみを解放させてあげなければいけないと言う一心で、熱心に吸い続けた。
「ジ、ジールのも・・・させてほしい。」
くわえたままの状態で身体を動かし、ベルーシの顔に性器を向ける。
強い力でぐっと尻を捕まれる。
「んん・・・・。」

触れられただけで感じるくらい、高まっている。
これから食べられちゃう。
そんな思いが、脳裏によぎった。

「うわー、嘗めてるだけでヌレヌレ!好きモノですねー」
アンの声が耳に届く。
野次をとばして羞恥心を煽るつもりなのかもしれない。
「あっ、あああああぁっ!!」
電撃のように襲いかかる快感。
ベルーシが私のそこを攻めたて始めていた。
一心不乱に舌で嘗め、溢れる蜜をじゅるじゅると吸われる。
太股に腕を回し、私を逃がさないかのように固定する。
指で広げられ、性器をくまなく嘗め、攻め、吸い付く。
内部の粘膜へと舌を差し込み、蜜を嘗め取られている。
そして舌で集めた蜜を一気に吸い込み、味わっているのだ。
私も負けずとベルーシのモノを攻める。
「えっろーい、まるで共食いするケダモノですねー、いかに相手を食い尽くすか!」
その通りなのだろう。
いかに早く相手をイカせるか。
私は早くベルーシをイカせて、少し休息を取りたかった。
ベルーシは早く私をイカせて、力を抜き、挿入るつもりだろう。
卑猥な粘液の音がテント内に響く。

「ううっ・・・!」
ベルーシが苦痛にも似た声をあげる。
同時に私の口の中に精液を激しく発射した。
飲んでも飲んでも放たれる精液を喉を鳴らし、飲み込む。
つんと突き抜ける彼の香りが、私をこの上なく虜にした。
「んあっ!?」
一度射精したにも関わらず、私への攻めは続いた。
きゅっとクリトリスの皮を剥かれる。
「あっ、そこはダメ!」
願いも空しく、ベルーシは剥いたそこに口付け、嘗め始めた。
「あっ、あぐ、ああああっ!!」
舌で転がされ、吸われ、刺激される。
快感の針が身体、血管を駆けめぐり甘美な痺れを生む。
張り詰めた快感の糸は、もう耐えられない。
プツンと切れ、快感の衝撃が弾けた。

「あらあら、ダウンですか? 彼氏さんはあんなにお元気なのに」
アンの声はすでに熱を帯びていた。

イカされ、ぐったりと倒れた私の身体を後ろから抱えて起こす。
「ジ、ジール・・・。」
膝の裏に腕を回される。
「ダ、ダメよ・・・今挿入られたら狂っちゃう・・・。」
ベルーシの亀頭の先端が私の入り口にあてられている。
「あっ・・・ひぁ・・・!?」
そのままの状態で上下に揺さぶられている。
性器同士でヌルヌルと、擦りあっていた。
「うはっ、オチンチンで愛撫してる・・・えろいわぁ。」
アンは私達の行為を見て、すでに自慰を行っていた。
「ベ、ベルーシ・・・もういいわよ、きて・・」
「・・・駄目。」
なおもベルーシは性器同士での愛撫を続ける。
「君が『いれてください』て言うまで、いれないよ。」
「!? ・・・そ、そんなこと・・」
ベルーシの方が苦しいだろうに、強がられてしまった。
しかし先程の絶頂が尾を引き、私も苦しくて仕方がない。
「ほら、早くお願いしないと駄目ですよぉ、お客様ぁ。」
「・・・・。」
「ジール、嫌なの、かい・・?」

「お願い・・・入れて、くださぃ・・・・。」
恥ずかしくて小さな声になってしまった。
クスッと笑うベルーシ。
「いれる、よ・・・ジール・・・!」
ドンッと言う感触。
「あうッ・・・」
鋼鉄のようなベルーシのモノが、一気に奥深く入った感触だ。
「う・・・はぁぁ・・・・。」
ベルーシからの甘い声が聞こえた。
ゆっくりと上下に抜き差ししてくる。
「すごぉい・・・あんなに大きいのが、入ってるぅ・・・。」
アンはすっかり自慰に夢中だった。
ベルーシはアンに見せつけるために、この姿勢にしたのだろうかなどと思った。
下から突き上げるように、ガンガン突いてくる。
「あ・・・ああ、はぁん・・・!」
一つになった安心感と愛情を深く感じる。
「ジ、ジール。」
「あ、ん・・・なに・・?」
「向き、かえるよ。」
くるりと私の身体の向きを変え、向かい合う形になる。
そのまま後ろに倒し、再び行為を開始した。
ベルーシの両手が乳房へと回り、激しいキスをされる。
舌と舌でねぶりあい、唇同士の愛撫が柔らかくて心地いい。
愛情をビリビリと感じる。
下半身からは絶え間ない快感が広がって、更なる深みへと誘う。

互いの呼吸音と心音のみが耳に届く。
二人の世界へと入っていた。
浅く、時には奥深くへと侵入してきて、私の感じるポイントを
的確に擦っている。
それに応え、私はベルーシのを締め付ける。
抜かないでほしい、と内部の襞が求め、粘液で包み込む。
「ジール・・・だ、出すよ・・・。」
ベルーシの動きは、私の中の奥へ奥へと向かっている。
腰も動かすというよりも、深く押し込むような動作になった。
「だ、出して・・・ベルーシの・・全部、中に・・・!」
ベルーシの動きがさらに早くなり、そして。

「あっ、くぁあっ!」
一番奥深くで、ベルーシの精液は発射された。
ううっ、と唸り、精を放つたびに絞り出すかのようにモノを押し込んでくる。
「・・・・あぁ・・・。」
身体の内部に放たれ広がってゆく、ベルーシの精の熱を感じ、溶けていくかのような優しい絶頂を迎えた。

「中出しまでキメちゃってるぅ・・・」
アンは羞恥の言葉に酔いながら、自慰を続けていた。

心地いい小波の音が、耳に残る。
爽やかな風にくすぐられ、私は目を覚ました。
「いつの間に眠って・・・アイテテテ・・・。」
ピシッと落雷のような痛みが腰に走る。
立ち上がる事が出来ない・・・。
「おはようございます、ジールさん。」
テントの入り口を見ると、そこにはアンが立っていた。
「昨夜はすごかったですね、ほんと。」
ニヒヒといやらしい笑いかたに腹が立った。
「なんだい、もとはと言えばアンタがアタタタ・・・。」
意気込もうとしたが、腰痛と陰部の痛みで力が入らない。
「十発までは数えてましたけど、それ以降はワタクシも寝ちゃったので解りません、申し訳ございません。」
カーッと頭に血が登る。
「しかもエッチの時には口調まで変わって・・・かーわいぃーんですねぇ」
「もう、解ったから・・・さっさと帰る支度をよろしく。」
アンは嬉しそうに返事をした。
「かしこまりましたー!」

やれやれ、と呆れる。
隣に目をやると、ベルーシが穏やかな顔で寝ている。

「気持ちよさそうに寝て・・・このエロヴァーンめぃ。」

私はベルーシの頬を指でつついた。


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