←ベルーシxジール
←ベルーシxジール2
←ベルーシxジール3
ジール:ミスラF5a
ベルーシ:F7a
リリン:ミスラF8b
フリッツ:ヒューム♂F1a
アックスアーム:ガルカF1a
フニーブニー:タル♂F5a
「ん・・・」
気だるい感覚に包まれながら、意識が覚醒する。
身体に掛けられたタオルケットが邪魔くさい。
肌と布がこすれ合い、むず痒い感触を生む。
瞼を開くと、淡いオレンジ色に彩られた天井が眼に映る。
少し肌寒い。
いつも隣にある温もりが、今朝は無いからだ。
身体を起こし、辺りを見回すと、彼の脱ぎ捨てた服や鎧が無かった。
ふと、枕もとに眼をやると書き置きが置いてあった。
『金稼ぎにいってくる。いつもみたいに寝過ごさないようにね。』
「寝過ごすのは誰のせいだと思ってるのよ・・・まったく、ベルーシってば。」
ジールは毎晩繰り返される情事を思い、頬を染める。
身体の芯まで刻まれた甘美なる快感の波動。
昨夜行われた性交の記憶が、ふつふつと甦る。
ベルーシにねだった事や、甘えた事。
二人の息遣いや、ベッドのスプリングのきしむ音。
部屋に響く二人の結合部からの卑猥な音色。
ベルーシから放たれた精の味と熱。
思い出すだけで身体が熱くなってしまう。
「あっ。」
不意に、内部からの違和感。
タオルケットをめくると、昨夜放たれたベルーシの子種が秘部から垂れていた。
「まったく、いつも思いっきり中にぶちまけおって。」
トロトロと溢れてくるそれを柔らかく作られた紙で拭く。
下腹部に力を入れ、内部に残った精液を絞り出す。
何だか妙に気恥ずかしい。
思えば、昨夜は自分から中に出すように促した気が・・・。
精液を拭き取った紙を丸め、くずかごに放り投げ、
「着替えるかな・・・すっ裸じゃ寒くて仕方ないや。」
と呟きながら、ベッドから降りた。
ジールは下着を着け、種族装備に着替える。
ん〜、と言いながら軽く伸びをする。
最近ベルーシは朝起きては金稼ぎに行ってばかりで、ろくにパーティを組んでいない。
「なまっちゃうなぁ。」
あそこ以外は、ぼそりと呟いたと同時にドアから乱暴なノックが聞こえた。
帯刀し、ドア越しで威圧的に声をかける。
「・・・誰?」
「あたしよ、あたし〜。」
緊張の糸が解かれる。
「リリンさん! ・・・むわっ!」
ジールがドアを開けたと同時にリリンは飛びかかってきた。
思わず押し倒される。
「ひ・さ・し・ぶ・り〜! 元気してたぁ?ジールちゃ〜ん。」
白魔道士のアーティファクトに身を包んだ彼女は、リリン。
ジールがまだ駆け出しの冒険者だった時から、何かと世話してくれた良き先輩にして、良き友であった。
「リリンさ〜ん・・・びっくりするじゃないですか、いきなり来訪してくるなんて。」
押し倒されたはずみでぶつけた後頭部をさすりながら、ジールは答える。
「あははっ、びっくりしたぁ?」
「リリンさん、最近遠出したって聞いてましたからね。」
あはは、と笑うリリン。
「ちょっとアスクレピオスって言うアイテムを取りに、怨念洞に・・・んん!?」
話の途中で、リリンは怪訝な顔をする。
そのままジールの身体の匂いを、フンフンと嗅ぎはじめる。
「ちょ、な、なんです??」
昨夜、情事の後に汗をかいたまま眠りについてしまったせいか、臭うのだろうかと思った。
しばらくして、
「ジールちゃ〜ん、肌から濃い〜オスの匂いがプンプンするわよぉ〜」
その言葉に口を真一文字にさせ、頬を染めるジール。
「なぁんだ、ジールちゃん彼氏いるんだねぇ〜。」
ニヤニヤと笑いながら、ジールを見るリリン。
「い、いちおう・・・。」
ジールの言葉にふ〜ん、と頷く。
「あの男嫌いのジールちゃんにねぇ〜。発情したらよく慰めてあげてた、あのジールちゃんがねぇ〜。」
かぁっと、頬を真っ赤に染めるジール。
「いやぁあたしは嬉しいよ〜ジールちゃん。ようやくオスの味を知ったんだねぇ。」
「あ、味って・・・。」
「毎晩彼氏のでヒイヒイ言わされてるのぉ? それとも逆ぅ?」
額の中心を人指し指で、グリグリとこねくり回される。
「うう・・・・。」
「あはははっ、真っ赤になっちゃってぇ。」
そう言うや否や、リリンは立ち上がる。
ジールもようやく起き上がれた。
ジールはいまだに赤面していた。
そう、リリンに一番世話になったのは何よりも発情の時だった。
冒険者として生きる上での性欲の発散は、異性との交わりが一番良いのは解っていた。
ただジールは、発情した時に男を受け入れるのは、種族としての弱みを握られ、相手に利用されているだけと考えていたから。
そんなジールの発情を抑えてくれていたのがリリンだった。
「いいなぁジールちゃんはぁ〜・・・」
下からのぞき込むようにして、ジールを見つめるリリン。
「溜まった時に発散できる相手がいてぇ〜。いいなぁ〜。」
「・・・・」
ばつがわるそうに押し黙るジール。
そんな様子を見て、ニヒッと笑いながら、
「ねぇジールちゃん、久しぶりにパーティ組まない?」
リリンはさぞ楽しそうに言った。
一行はテリガン岬に来ていた。
昼から始めた狩りを終え、明日に備えてキャンプの支度をしていた。
食事を終え、テントを張り終え、パーティメンバーは焚火の周りに円を組んで座っていた。
リリンからの誘いに断れず、承諾したジール。
純白の法衣のような鎧に身を包み、ゆらめく火を見つめる。
その傍らにはベルーシもいる。
漆黒の鎧に、背には血糊の付着した大鎌。
そしてベルーシのフレンド、ガルカのアックスアーム。
モンクのアーティファクトに身を包み、その場に座りこんでいる。
野良で収拾したヒュームの赤魔道士、フリッツ。
涼しげな顔立ちで、整った美男。
エルヴァーンにしては低めの身長なベルーシと(それでも私より頭一つ分くらい大きいが)ならぶと、10センチほど低いだけだ。
フリッツの隣にはタルタルの黒魔道士、フニーブニー。
ご自慢のとんがり帽子を取り、ぐっすり眠っている。
「今日はそこそこ稼げたわねぇ〜。」
リリンがフリッツの方を見つめ、語りかける。
「明日はもう少し強引に戦ってもいいんじゃねえ?今日の感覚からすると・・・。」
フリッツは羽帽子をとり、リリンに答える。
「今日のままで良いよ、私は一杯一杯だったんだから。」
ジールが口を挟む。
ベルーシの剛力で振られる大鎌の一撃に、アックスアームの剛腕から繰り出される拳撃の前に、ジールはモンスターの注意を引き付けるのに精一杯だった。
「苦労かけるね。」
ベルーシが少し沈んだ表情を見せる。
「別に責めている訳じゃないだろう。」
アックスアームがベルーシの肩に手を置く。
「まっ、今日はもう寝ましょ〜。明日の事は明日明日ぁ。」
リリンが会話を締める。
「俺は外で寝る。テント内が狭くなるからな。」
そう言うと、アックスアームは毛布に身をくるみ、眼を閉じた。
「フニーブニーにかけてやる毛布をくれ。」
その言葉を最後に、アックスアームは眠りについた。
テント内はベルーシ、リリン、フリッツと私となった。
良い具合に男女対になったのはアックスアームの気遣いだったのかも知れない。
四人は川の字になるかのように、縦に並んで寝ていた。
リリンさんと私が中央で、リリンさんの隣にフリッツ、私の隣はベルーシとなっている。
私は寝たフリをしながらベルーシの方に近づき、身体を密着させる。
「ん・・・?」
ベルーシの、寝起きの間の抜けた声。
密着してきた私に気付き、目を覚ましたのだろう。
しばらくして、私に向き合うように体勢を変えて、包み込んでくれた。
心地よいベルーシの温もりに包まれ、私は安堵した。
ふわりと香る愛する男の匂いに発情しそうになる自分を抑える。
ベルーシの寝息が聞こえた事を確認すると、私はその腕の中でゆっくりと沈むように眠りに落ちた。
不意に聞こえだした雑音に、夢の世界から意識が呼び戻される。
人のうごめく際に立てる、毛布と皮膚のこすれる音。
それと同時に熱い吐息が耳に入った。
「あ・・・んん・・・。」
ぴちゃぴちゃと、粘液が交ざりあう卑猥な音。
「あぁ・・・ん、はぁ。」
リリンさんの声だ。
わかってはいたが、やはりフリッツと肌を重ねあっているのだろう。
『最近、怨念洞に篭ってたから溜まってるのよね〜』
と、本人が言っていたから。
当初は私と慰めあうつもりだったらしいが、私に男がいると知り、それは諦めたらしい。
だからパーティを口実にして、野良で男を集めて、性欲を発散させるつもりだったのだ。
しかし思惑通りにはいかず、妻子持ちのタルタルに、性欲の沸かないガルカ、そしてベルーシと、集まってしまった。
フリッツがいなかったら、恐らくベルーシを貸してくれとリリンさんは言っていただろう。
それだけはどうしても避けたかった。
「何もしてないのに洪水じゃんか、リリン。」
フリッツの扇情の込められた声。
「だってさぁ、最近溜まってたんだもん。」
甘えるように返すリリンさんの声に、私は耳を塞ぎたい衝動に駆られた。
「じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぅぅ。」
「ぐぅ・・・すげっ、気持ちイイ。」
フリッツの男根を吸い付く、リリン。
テント内に響くくらい、激しい吸引の音だ。
「んふふ、きもちイイ?」
「ああ、最高だ・・・ざらざらの舌がたまらんよ。」
「ヒュームにしちゃ大きいね〜、くわえ甲斐があるよん。」
「うぉ・・・・っ。」
再び、リリンが男根を吸引する音がしだした。
「っ・・・、リリン、あんたのもさせてくれよ。」
粘液特有の、卑猥な効果音が倍になる。
フリッツがリリンさんのそこを嘗め、吸い付く音だ。
・・・私もベルーシにしている時に、こんな音を立てているのだろうか。
そう考えると、少し恥ずかしい。
こんな大きな音を立てていただなんて。
「遊んでそうな割には綺麗な色じゃないか。」
「フリッツのは黒いわねぇ、何人の女を泣かせてきたきたのかしらぁ?」
「さあね。取りあえず、今日その女の数が増えるのは確かだ。」
「なあリリン、もう入れさせてくれよ。」
「うふふ、待ってましたぁ。」
淫らな女の声。
リリンさんはすでに、娼婦となっていた。
しばらく無言の間・・・・そして、
「んああぁぁ・・・」
快感に身を震わせる、男の情火をあおる甘い声。
「あっ・・! イイ・・・大っきいわぁ・・・」
二人の性器の擦れ合って、ぬちゃぬちゃとした、スライムが這いずり回るような音が耳から入る。
「リリンのもいいぜ・・・最高だ・・!」
うなるように言葉を放つフリッツ。
快感に耐えながら喋っているのだろう。
ぱん、ぱん、と肌のぶつかり合う音が聞こえる。
「は、激しい・・・壊れちゃ、うってぇ・・・」
「腰が、止まらねぇんだって・・!」
バックから激しく突かれている様子が目に浮かぶ。
獣のように交わるフリッツとリリンさんが。
「ぁあっ、あっ・・・ああ・・はぁん・・・」
「くうぅ、吸い付いてきやがる・・・たまんねえ。 クセになりそうだ・・・!」
「ああぁっ、太すぎ・・・!」
聞き耳を立てていた私の秘部はすでに潤っている。
他人の性交が、こんなに刺激させられるものだとは思わなかった。
「うぐっ・・・もう、出そうだ・・・!」
「いいのよぉ、いくらでも・・・イッてもぉ・・」
フリッツの腹部とリリンさんの尻部の、ぶつかりあう音が絶え間なく聞こえてくる。
「うっ!!」
フリッツのひときわ大きな声。
同時にちゅぽんっと男根を引き抜く音。
「うおぉっ、くぁっ・・・!」
「ああん・・・すごい量・・・」
間を置き、深呼吸をする二人。
「んっ、んむつ、ふぅ・・・綺麗になったわよぉ。」
「ふぅー。リリン、最高だぜ。まさかこうもあっさりイカされるなんて初めてだ。」
「んふふ、一回ミスラのナカを味わっちゃうと、他種族とヤレないわよぉ?」
「ね〜? ジールちゃん?」
私は驚きのあまりに、ビクッと身体をはねさせた。
顔だけリリンさんの方を向け、
「・・・いつから私が起きてるって、気付いてました?」
恐る恐る尋ねる私を見て、あははっと笑う。
「ミスラの聴力で起きないはずがないからねぇ〜。」
柔らかそうな肌に、汗の粒が真珠のように光っている。
小麦色の肌に乳白色の精液がかけられており、ひどく淫らだ。
上体を起こし、リリンさんと向き合う。
「うふふ、興奮したぁ?」
「え、ええ・・・まぁ・・・。」
頬を染めながら、答える。
「ジール、あんたも俺としようぜ。もっと色んなミスラとしてみたいぜ。」
フリッツがニヤッと笑いながら誘ってくる。
「それは、無理だね。ジールは僕のものだ。」
いつの間にかベルーシも起きていたらしく、私は驚きを隠せなかった。
「何だ、お前も起きてたのかよ。」
「あれだけ激しく乱れれば、嫌でも起きるよ。」
ふ〜ん、と眼を細め品定めするかのようにベルーシを見つめる。
「その割には、お前のソコは立ってないな?」
「僕の体はそういう仕組みなんだよ。」
淡々と答えるベルーシ。
「不能か? だとしたらジールがかわいそうだぜ。」
フン、と鼻で息をして返す。
「でも・・・・。」
「ひゃっ!?」
ベルーシが起き上がり、突然私の胸へと手を回す。
「ジールとしたい時には、立つ。」
下着の隙間から手を差し込まれ、ぐにぐにと揉まれる。
時折指で乳首をつままれ、こねくりまわされる。
「ちょっと、ベ、ベルーシ・・・あっ。」
興奮して固くなった乳首に、ほどよい刺激が送られる。
思わず痙攣するかのように身体が跳ねる。
「ジール、ちょっとおっぱい大きくなったね。」
「そりゃアンタにいつも揉まれてるから・・・。」
息が少しずつ荒くなってゆく。
「ベ、ベルーシぃ・・・。」
私は顔をベルーシの方に向け、唇を開き、軽く舌を出す。
その行為の意味を理解しているベルーシは、ためらうことなく、私の唇に唇を重ねた。
舌と舌の絡み合いが、脳内を刺激し、熱を持たせる。
互いの唾液を交換しあい、柔らかい唇を貪りあう。
ベルーシの舌が口内へと侵入し、私の口内を犯す。
「んっ・・・はぁ、ん・・・。」
ベルーシは口付けをしたまま私の背中に手を回し、ゆっくりと倒し、寝かせる。
乳房を覆う下着を脱がせ、そのまま耳を甘く噛む。
「ひゃぁん・・・。」
こそばゆいような、何とも言えない、ゾクゾクとした感覚が背中に走る。
そのまま下り、首筋に口付けをする。
鎖骨や肩にも口付けし、乳首へと吸い付く。
ベルーシからの甘く痺れるような快感に酔いしれる。
「ベルーシ・・・。」
乳首が吸われる度に、切ないような、愛おしい感情が沸き出す。
「ジール、下も脱がすよ。」
すっかり濡れきった下着を脱がされる。
粘液で、肌と布の密着した、心地わるい感触から解放された。
蒸れた秘部が外気に触れ、気持ちいい。
鳩尾からへその辺りまで、舌でつつーっと這われる。
「はんんっ・・・。」
くすぐったいのに、それを快楽として受け取ってしまう。
「ん〜やっぱり恋人同士の前戯は違うわねぇ。丁寧だわぁ〜。」
リリンさんの感心の声が聞こえた。
「あっ、ベルーシ・・・! そこは汚っ・・・あっ!」
シャワーも浴びていない、秘部をベルーシは丹念に嘗め始めた。
ぴちゃぴちゃといやらしい音が響く。
波のように押し寄せる快感に、身体に力が入らない。
内部に舌を差し込み、溢れる蜜をじっくり味わうベルーシ。
快感が体内を駆け巡り、下半身が震える。
「ベ、ベルーシのも・・・させ、てよ・・・。」
快感の熱に、惚けさせられながら、何とか呟く。
ベルーシも服を脱ぎ、一糸纏わぬ裸体となった。
「なんだ、俺のより小さいじゃないか。」
フリッツが不服そうにぼやく。
「馬鹿ねぇ、好きな相手のは大きさとか関係ないのよぉ。」
リリンさんが釘を刺すかのように言う。
そう、私にとって、これが一番なのだ。
怒張したベルーシのモノの先端を、私にしてくれたように丁寧に嘗める。
「僕のだって、うっ・・・汚いんじゃない?」
私の秘部を舌で責めながら、語りかけてくるベルーシ。
汚いんだったら綺麗にしてあげなきゃ、と思った。
竿の部分もハーモニカをくわえるようにして、甘く愛撫する。
ドクドクと脈打つそれは、喜びの証であった。
いつの間にか私はベルーシの体に乗っていた。
「ああ・・・ジール、気持ちいいよ・・・。」
私の口で、舌で気持ちいいのね?と胸の内で呟く。
「んんっ、んん・・・。」
吸引を行いながら、首を上下に動かし、口内でベルーシのモノを舌で転がす。
お返しに内部に指が差し込まれ、抜き差しされる。
ゆっくりゆっくり焦らすように、指を回転させながら。
クリトリスも剥き出しにされ、親指で弄ばれる。
電流のような、ぴりぴりとした痺れる快感が身を包む。
「そろそろ・・・。」
私の唇から離れたベルーシのモノと唇の間に、銀の粘糸が引かれる。
もう少し味わっていたかったのに・・・・。
唾液に塗れ、ぬらぬらと光ったソレが秘部に宛てがわれる。
「・・・いくよ、ジール。」
ヌルヌルと、先端で擦られ、秘部の入り口を愛撫される。
私はベルーシの言葉に頷いて、返す。
「んっ・・・。」
「あ・・・はぁんん・・・・。」
音もなく、ヌルヌルと入ってきたベルーシのモノは、鉄のように固く、とても熱かった。
最奥まで納まりきった時、ベルーシの身体がブルッと震えた。
彼もまた快感に身を震わせているのだ。
ベルーシのモノが脈打っているのを内部の肉壁から感じる。
再び、濃厚な口付けを交わす。
口付けをしながら、ゆっくりと腰を動かしてくる。
「ん・・・・んん・・・。」
壊れ物を扱うかのように優しく出入りする。
ベルーシは徐々に徐々に、動きを早めていく。
四肢の力が抜け、脳内は完全に快感で埋めつくされる。
「ジール。」
「な、なぁに・・・?」
クスッと笑うベルーシ。
「耳が寝てる。可愛いよ。」
顔から火が出るかのように熱くなる。
「い、いつもそんな事ばっか言うんだから・・・。」
ベルーシは私の頬に軽い口付けをした。
もう、ベルーシが愛おしくて仕方がなかった。
欲しい、ベルーシからの愛が。
「あぁっ・・・ベ、ベルーシ・・・ベルーシ・・・!」
私は彼の首に手を回し、脚も絡める。
ベルーシの侵入に合わせて腰を振り、求める。
「あらあらぁ、すっかり女のコしちゃってぇ。」
リリンさんからの羞恥心をあおる声が聞こえた。
昔からの私を知っている彼女からすると、今の私の痴態は目を疑う光景だろう。
寝ている時に男が寄って来ただけで、剣を抜いた私が。
今やベルーシの体の下で、甘えているだなんて・・・。
「ああ、俺もジールを味わってみてえな。」
フリッツが色欲に塗れた瞳で、私を見つめる。
キッと、あの時のような暗い瞳でフリッツを睨むベルーシ。
「ジールは、僕の・・・僕の妻になる人だ。」
その言葉に驚く私。
「ベ、ベルーシ・・・。」
「君を抱いていいのは、僕だけだ。だれにも、渡さない!」
動きが激しくなる。
奥に押し込むようにして腰を揺さぶってくる。
子宮が揺さぶられ、更なる強い快感を生む。
「だってさぁ〜。残念だったわねぇ。」
リリンがフリッツをつつき、野次る。
「残念だな。」
肩をすくめるフリッツ。
「ジール・・・君は、誰にも渡さない・・・!」
ベルーシのモノが更に固く、太くなってきた。
「あっ・・・ベ、ベルーシ・・!」
大きくなった亀頭のエラが内部の壁をくまなく擦る。
荒い息遣いが耳に入る。
ベルーシの顔を見ると、嫉妬に燃えた瞳が映った。
あの時と同じ、黒く濁った瞳だ・・・。
「ベルーシ、そんな眼、しないで・・・。」
ベルーシの頬に手をやり、そっと撫でる。
私の言葉に我に帰ったのか、荒々しかった腰の動きが緩やかになった。
「ジール・・・ごめんね。」
そう言うと、ベルーシは己の唇を私の唇に重ねる。
舌が侵入し、歯茎や歯の裏まで舌を這わせる。
彼の唾液が私の口の中に、少しずつ溜まる。
「んふぅっ・・・。」
息も止まるほどの口付け。
ベルーシと私の唇の間に紡がれる粘糸がいやらしい。
口付けを終えると、私の感じるポイントを的確に擦り始める。
入り口付近の腹部の天井や、最奥の子宮口手前。
腰を動かし、ひねり、亀頭のエラで引っかけてくる。
「ああ・・・きもちイイのぉ・・・ベルーシぃ・・・。」
快感が強まる度に、心臓の鼓動が早くなる。
思考は空になり、ベルーシから与えられる快楽に身を委ねる。
一突き毎に絶頂の階段を登っていくのが解る。
「ベルーシ・・・い、イキそう・・・なの・・・。ねぇ、抱き締めてぇ・・・。」
潤んだ瞳でベルーシに懇願する。
「うん・・・一緒に、イこう・・・!」
ベルーシが私をぎゅっと抱き締める。
奥へ奥へと押し込んできており、子宮にノックさせてくる。
腰の動きが早く、更に早くなってゆく。
世界が回り出し、子供が駄々をこねるような声が自然と出る。
「あ、あああぁ! だめぇ、イク・・・! イッちゃうよぉ・・!」
身体ごと揺さぶられながら喘ぐ。
「ジール、出すよ・・・出すよ・・・、うあっ!」
ベルーシの短い叫びを合図に、ベルーシのモノは膨れあがり、爆発した。
ビチビチと跳ね、暴れまわりながら熱く煮えたぎった、生命の源が激しく放出される。
限界まで張られた絶頂の糸がプツンと切れ、弾けた。
「あっ・・・はっ・・・・!」
私は口をぱくぱくとさせ、蚊の羽音のように小さな声を上げる。
子宮でベルーシの熱を受け止め、私は甘美な絶頂を迎えた。
「うぅっ・・・!」
ベルーシが身体を震わせ、更に一突きし、また放出する。
熱が広がり、女の器官は満たされていった。
「普通に中出しかよ・・・子供作る気か、お前等。」
フリッツが不満気な声で呟く。
未だに繋がったままの私とベルーシを見て、面白くなさそうな顔をしている。
「いやぁ、良いモノ見させてもらったわぁ、うん。」
リリンさんは嬉しそうに言う。
こちらに近付き、
「可愛かったわよぉん、ジールちゃん。一緒にイクなんて仲が良いのねぇ〜。」
私の頬をつんつんつついた。
ぐったりとした私を見て、嬉しそうに微笑む。
「さぁてとぉ、充分休憩したしぃ。」
くるっと振り向く、リリンさん。
「フリッツぅ、そろそろ二回戦目いこうかぁ?」
リリンさんの言葉に、そうだな、と返すフリッツ。
フリッツはリリンさんの腕を掴み、引き寄せた。
私達の隣で二回戦目を始めたリリンさんとフリッツ。
私は呼吸を整えるために、楽な姿勢で寝ていた。
ベルーシはそんな私の頭を優しく撫でている。
すぐ隣で情事が行われているにも関わらず、私は考え事に耽っていた。
「ねぇ、ベルーシ・・・。」
彼を見つめ、尋ねる。
ん? と疑問の答えでも言いたげな瞳。
「私のこと・・・・妻にするって、本気?」
私の言葉に優しく微笑むベルーシ。
「うん、本気だよ。結婚式も挙げたいと思ってる。」
胸の内から広がる、大きな喜びと共に沸き上がる不安。
私のその様子に気がついたのか、
「・・・どうかしたのかい?」
と、尋ねてきた。
「ううん・・・何でもない。」
私の態度にベルーシは気をかけているようだ。
だが私は、その気遣いを敢えて無視した・・・。
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